ゆるヒヤのブログ

花咲く町に君の名を呼ぶ

6月3日/自戒

 

「語らない事」の重要性を日々思う。

 

 

この誰もが、自分の専門の事や時に専門外の事にまでベラベラベラベラ語ってしまいがちな世の中で思う。

 

雄弁は銀、沈黙は金とはよく言ったものだなと思う。

 

 

話は変わる。

 

自分が好きな野球中継のアナウンサーに元NHK小野塚康之がいる。

 

このアナウンサーはNHKらしからぬ(今はフリーだが)まー騒がしい、持って余りある野球への知識を詰めて詰めて詰めて詰め込んで実況をする。時に解説者と実況が逆転しまうほど、時に数々の名言を生み出してしまうほど。

 

現在は解説無し実況のみのネット中継で実況してることが多く64歳にしてまだまだ個性の強いテンションの高い実況が聞けそうだ。

 

そんな小野塚アナが唯一黙るというか、野球場内の音だけを視聴者に聞かせるような場面がある。それは高校野球甲子園大会、試合前にウグイス嬢が選手の名前を読み上げる時だ。

 

あえて押し黙ることによりテレビの前の視聴者に球場内の雰囲気を伝え、視聴者をグッと画面の中に引きづりこみ試合への没入感を際立たせるためにしてるのだと自分は思う。

 

 

あえて押し黙ることにより、語るよりも伝えてくれる感動があると思う。小野塚アナの中継以外にもある。

 

 

2013年プロ野球日本シリーズ楽天巨人第7戦最終回における田中将大登板時の登場曲が流れるシーン、2019年アスレチックス-マリナーズ第2戦現役最後のイチローが一度守備に就きダグアウトにまで戻るシーン。最近はゴルフマスターズで松山英樹がアジア人初の優勝を遂げたシーン。

 

 

ともすれば放送事故になってしまいかねないテレビ放映における沈黙をうまく使うことにより視聴者にそのスポーツが何たるかを伝えてくれるスポーツ実況アナウンサーは本当にすごいなと思う。

 

 

あえて語らないことにより伝わることがあると思う。

 

 

「語らない事」の重要性を日々思う。

 

 

 

 

 

ゆるキャン△ SEASON2 9話

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この祖父にしてこの孫あり、この家族にしてこの子あり。子は親を映す鏡。