ゆるヒヤのブログ

花咲く町に君の名を呼ぶ

5月2日/樋口楓と季節

日本海側東北地方の春の訪れは遅い、雪が解けて5月に入るか入らないかのこの時期にやっと春を感じることができる。

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そんな僕が住む秋田県にも春が訪れたがまだ朝や夜は寒く空はどこか晴れていても薄曇りだ。

 

秋田県は1年で快晴だった日数が13日しか無く日照時間の長さは全国で44位だそうだ。なるほど、秋田県は自殺者も毎年1位か2位なのは年中曇っているからだという話も納得が出来る。

 

しかし僕はこの季節のスカッと晴れた空も何となく苦手だ、年中曇ってるのに何で晴れてるんだよ!と逆ギレしてしまうのもそうだが何よりあまりに眩しいからだ。

 

冬のうちはあんなにあった雪もこの季節は姿があるのは高い山の上位で、それだそれで寂しいとも思う。 

 

そんな苦手だが、春を感じられる陽光の眩しさを彼女にも感じてしまう。

 

にじさんじ所属のバーチャルライバー樋口楓である。

nijisanji.ichikara.co.jp

 

バーチャル関西地方に住む高校2年生の彼女、自己紹介の動画ではどこかかしこまった印象があった。しかし配信を重ねるにつれどんどん素の彼女が垣間見えてきているように感じる。

 

 

僕は人生で2回ほど関西地方に足を踏み入れたことがある、自分が住む地域と違い嘘みたいに晴れている。青空も青の色が違う、曇りという天気はここには無いのでは?と思わされる。

 

樋口楓、彼女はリスナーから「でろーん」という愛称で呼ばれている。授業中に良くでろーんとした格好で眠っているという話から付けられたそうだ、そんな彼女の姿ぽかぽか陽気のちょうど今の季節机に突っ伏して眠っている彼女がありありと目に浮かぶそんな天気だったなと自分の数少ない経験から想像する。さぞ気持ちが良い事だろう。

 

 

そんな彼女は良く自分の事を語る、見ている自分としてはそんなことまで語って大丈夫なのか?と要らぬ心配をしてしまう。

 

両親と弟と妹がいるということ、家族の前で楓は~とよく言ってしまうということ、猫を飼っているということ、吹奏楽部に所属してると言う事、部屋がどんな感じかや担任の先生に配信しているということを伝えてるという話もしていた。

 

 

パーソナルな情報を語るバーチャル配信者は多い、しかし彼女から語られる情報や言動から彼女がバーチャルな存在である「樋口楓」とリアルに存在する「樋口楓」が一緒なのではないかイコールで結んでしまってよいのではないかと思わされてしまう。

 

そこに孕む大いなる矛盾が彼女の魅力であり脆さや弱さでもあると思う。

 

 

しかし彼女は所属先があるあくまでバーチャル存在であるためすべて脚本があり、その通りに演じていて彼女は彼女ではないのかとも。

現実は暗くて重くて虚構に満ち溢れていて、そんな現実から生まれた彼女もまた虚構の上に存在しているのではないか…。彼女はどこにいるのか?

 

 

こんな考えは邪推でしかない、全く無粋である。ロールプレイなのだからこっちもロールプレイで返していけばいいのである。

 

だが考えれば考えるほどわからなくなって行く、今ここにいる眩しい彼女は樋口楓を演じる樋口楓が奇跡的に樋口楓だったのか樋口楓演じる樋口楓ではないのか樋口楓とは…。本人の自己紹介の文にある「本人は、劇の役にハマるために学校でも役っぽく振舞っていたが、素の自分に戻しづらくなった。」という文言も意味深だ。

 

彼女が放つ年相応の眩しさに目が眩むように、彼女の事を考えれば考えるほどわからなくなって行く…。

 

確かな事がある、樋口楓という「彼女」がいるということだ。

www.mirrativ.com

この配信で彼女は、リスナーの突拍子もないコメントに「んー今はそれは無いかなー」と言いつつ「皆さんがもっとこのコンテンツを愛してくれれば…」と言い近い将来について夢を語った。夢を見る眩しい「彼女」がいるという事実は変わらないだろう。きっと…。

 

 

そんな眩しい春の陽光にのような彼女に照らされ頭の中に降り積もった邪推で愚かで無粋な考えは解けていく、まるで雪のように…。

 

 

以上です。